海辺の風を感じるカフェとランドリーの複合施設「Wash Base 718」

大江俊介による新たなコミュニティスペースの創造

古い建物が立ち並ぶエリアに新風を吹き込む、カフェとランドリーの複合施設「Wash Base 718」。その設計者、大江俊介が目指したのは、地域のランドマークとなる、誰もが気軽に利用できるコミュニティスペースの創出だ。

「Wash Base 718」の特徴は、白と自然な茶色、そして鮮やかなブルーグリーンをアクセントにした、海辺のビーチハウスを思わせる爽やかな色彩。カフェとランドリーが一体となった空間は、年齢や性別を問わず、多くの人々に毎日訪れられ、地域の交流の場として機能している。

天井には木目調のシートと塗装された角材を使用し、壁には塗装板とPVCタイルを採用。床にもPVCタイルとモルタルを用いることで、汚れに強く、清潔感を保つことが可能になっている。また、プロジェクトの面積は162.65平方メートルと、広々とした空間が確保されている。

来店者は、ランドリーで洗濯をしている間にカフェで自由な時間を過ごすことができる。カウンターテーブルでコーヒーを飲みながらリモートワークをしたり、アウトドアテラスで友人とコーヒータイムを楽しんだり、ゲラートで小腹を満たすデザートタイムを過ごすことも可能だ。さらに、子供用のスペースも設けられているため、小さな子供を持つ来店者も安心して利用できる。

このような空間作りの中で、大江はランドリーとカフェを無理なくつなげることに挑戦した。その結果、広々とした空間が生まれ、ベンチシート、カウンターシート、テーブルシート、アウトドアテラスシートなど、様々なシートが設けられることとなった。これにより、来店者は自分の好きな場所で自由に時間を過ごすことができる。

「Wash Base 718」は、そのユニークなデザインと機能性で、2023年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビジョンデザイン賞でブロンズを受賞。その創造性と技術力が高く評価され、生活の質の向上に貢献するデザインとして認められた。

大江俊介の設計による「Wash Base 718」は、古い建物が並ぶ地域に新たな風を吹き込み、地域の人々にとって特別な空間を提供している。その鮮やかな色彩と植物に囲まれた空間は、海辺のビーチハウスのような爽やかさを感じさせ、訪れる人々にリラックスした時間を提供している。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: SHUNSUKE OHE
画像クレジット: Photograph : Tetsuro Goto by ISOLA Inc.
プロジェクトチームのメンバー: SHUNSUKE OHE
プロジェクト名: Wash Base 718
プロジェクトのクライアント: Shunsuke Ohe


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